ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
小説討論会 1−3 殺人勤務医
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    順番が入れ替わっているうえに、動画は中断し、更に僕の性格の悪い電話のやり取りが完全に録音された形ですが、このまま続行…

    犬っちが出してくれたのが、大石圭の殺人勤務医、ということで。
    タイトルから、既に色物感が出ておりますが、そういう選出だということなんで、納得です。
    で、個人的な直感から、色物に拘ったために、これをオススメしてきたのかな?と思ったんですが、どうやら普通に犬っちはオススメだったようで、なんというか動画にも出てますが、発表者に完全に失礼な問答が続いてしまっている印象ですね…

    いや、というのも僕自身は全くと言っていいほど楽しめませんでした。
    楽しめなかったというか、読んでなんとも思わなかったというか。
    もっというと、読んで時間を無駄にしてしまったな、とか思ってしまうほど、とにかく感想がない!無味乾燥、ってのは洒落ではなく、素直に思ったことなのです。

    対して犬っちは、「主人公の立場とか境遇に憧れる」と仰る通り、確かに主人公はモテモテで金もあって自由な暮らしで、凄く快適そうなんですよね。
    ただでも、子供の頃に虐待されてたりとか、その職業とか考えると、全く憧れなかったので、僕としてはその発言は新発想でした。

    って、完全にシナリオなどなどの説明を忘れておりますが、中絶専門医師の主人公が、街中で会った気に食わない人を自分の邸宅の地下に閉じ込めて、殺していく日々を描いた小説です。
    もっと詳しいことを言おうとすれば、殺し方とか日常の展開とか、色々言うことはできるんですが、結局上記の説明に収まってくるだろうと思います。
    そこに収まってくると思えるほど、僕としては浅い物語だなと思えてしまいました。

    しかしながら、中絶に関する倫理観などの問いかけや、理不尽だけど取り締まることができない人々を閉じ込め殺すことによる共感と爽快感、そして正義を振りかざすわけではなく、それらを含めた命の重さ、消せる命と生きる命の違いを考え続ける主人公への共感などなどは、確かに読み応えがあったかなとは思います。
    なので、えびちゃんも言っていた通り「弱者の味方になろうとしてる」という読み方も、ありだとは思うんですが、それは主人公が否定しているのもあって、どう読めばいいんだろう?と思えてしまったんですよね。

    そんなことを話した際に、犬っちからこれも新発想だったんですが、「それぞれのケースで、自分が殺される側か殺す側どちらかというのを考えたら」と返答を貰って、妙に納得してしまいました。
    自分の中にも人にもある理不尽なものと、どう折り合いを付けるのか、そんなことを考えながら読む小説なのかも、なんてなんて

    ただ、先にも書いた通り、無味乾燥です。
    というのは、山なしオチなし意味なしを地で行くような小説なので、万人にはというか、大体の人にはオススメできないような気がします。
    中絶も含めて、命というものを様々な角度から触れていますが、犬っちの言う通り「触れ方が痴漢みたい」な不思議な触れ方なので、そういう新発想を知りたい方には、いいのかなぁ?
    | うたまん | 小説 | 02:40 | comments(0) | - | - | - |
    小説討論会1−5 ジーンワルツ
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      引き続き、小説討論会5本目、えびちゃんから「ジーンワルツ」です。
      以下、概要と所感。

      チームバチスタの栄光、などなどで、あまりにも有名な医者であり作家の、海堂尊が描く、産婦人科医や、それを取り巻く状況を描いた作品。
      冒頭、犬っちから「殺人事件が起こるの?」という旨の発言が出ますが、この作者には珍しい(らしい)ことに、殺人事件は起こりません。
      とはいえ、それに匹敵するぐらいの、サスペンス要素があり、シナリオにトリック(?)があり、オチもしっかり用意されているとは思いますが。

      えびちゃんから、キャラクターとシナリオの大まかな説明があった際に、「海道尊の作品は、全部登場人物がリンクされている」とのお話が。
      犬っちやがねさんが頷く通り、話を聞くに「伊坂幸太郎」のキャラクターに近いようなイメージでしょうか。
      オーバークロスで作品間のリンクを張っていく、というものみたいです。

      えびちゃんのオススメポイントはどこでしょう?との問いに、「最後のどんでん返しが凄いので、ぜひ読んで欲しい」と返答を頂きまして。
      それは僕も全くの同意見で「(主人公の)曾根崎さんすげぇ、って感じ」な作品
      加えて、現実に起こった事件を、作中にも取り入れて、産婦人科医の問題、それを含めた出産に関する諸問題を、様々な角度から切り込んでいくのは、読んでて勉強になるなぁと感心します。

      個人的に一番気に入ってるのは、青井ユミという今時ギャルな妊婦さんが、出産を決めるまでのエピソード。
      すぐに下ろしてと言っていたこの青井ユミに、主人公の曾根崎先生が命の大切さを説き、一度は出産を決心するものの、その後すぐにお腹の赤ちゃんが、腕のない奇形児であることが発覚する。
      そして改めてどうするかを決めて欲しいと迫る、曾根崎先生の強さが素敵だと思いました。

      対して、えびちゃんが挙げたエピソードは、甘利みね子という妊婦さんのお話。
      こちらも、お腹の赤ちゃんが「無脳症」という、出産直後に死んでしまう重大な奇形だと分かるものの、それでも出産を決意するこの甘利みね子に、『なんて女ってバカなの』と言いながら、涙を流す曾根崎先生に確かに感動します。

      僕としては、医療ドラマ(主に海外のながら、ERとか、Dr.HOUSEとか)が結構好きなので、すんなり物語に没頭できた一方で、ERのようなバタバタした場面というのが、この作中では限られていたので、少し物足りなかったかなという印象。
      前半は特に、講義のシーンが多いので、勉強というイメージが強い気もしますし。
      とはいえ、医療系の物語に興味があるなら、間違いなく楽しめる小説です。
      エンタメとして、最後のどんでん返しも、すっごいのが用意されてますので、オススメ。
      | うたまん | 小説 | 14:26 | comments(0) | - | - | - |
      今更、「もしドラ」
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        まず私、野球に興味がないのです。
        ついでにいうと、マネージャータイプの人間でもないという自覚も他人からの声もあります。

        そんなわけで、ビジネス書を乱読する私ですが、この「もしドラ」には興味がなく、友人のiPhoneで軽く読んで、「あー、そういう流れなんだー、へー」と納得して、読んでいませんでした。
        が、ずっとブックアプリの上位から動かないので、いい加減に読んでみるか、と重い腰をつい最近あげまして、iPhoneで読みました。

        結論から言うと、面白かったです。素直に。
        ドラッカーの凄さも当然ながら、それを高校野球のマネージャーがどう活かしていくのか。
        そして、話の展開の面白さも、なかなかで、一気に読んでしまいました。

        ただ、個人的にはそういう当たり前の部分(?)ではなくて、主人公みなみの妄信っぷりが凄いなというのが、正直な感想です。
        とにかく、ドラッカーというか、「マネジメント」の本を信じるわけです。
        納得のいかない部分は繰り返し読み、仲間と相談し、その本の文章の、真意を探り続ける。
        この行為が、なんとも凄いことだなぁ、なんて感心してしまいました。

        というのはもちろん、僕自身が、そこまで一つの本を信じることができないから。
        当然、前提には、その本が良書か悪書か見分けられなければならないわけですが、仮に僕自身で良書と判断した数多の本についても、僕はここまで信じることは出来ずにいるだろうなと思いました。
        でも、この「もしドラ」を読んで、それが間違いなのではないかと、気づかされました。

        みなみほど信じることができない、というのはつまり、僕が良書と判断した本ですら、その内容を取捨選択しているということです。
        この部分はいいけど、この部分はダメだ、使えない、よく分からない、などなど。
        でも、それを乗り越えて、本の内容を本質を理解したうえで、何でも本の通りに実行すれば、きっとその本は読者の力になってくれるんだろうなぁ、なんて思ったりしました。

        野球にも、マネジメントにも興味ない方でも、自己啓発やビジネス書が好きな方に、一読を薦めたい本です。
        | うたまん | 小説 | 21:15 | comments(0) | - | - | - |
        気になるなら、読み終わるまで、全情報は遮断で!―アラビアの夜の種族
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          アラビアの夜の種族




          わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるというブログを、随分前から気に入って(というよりも、その評価を信頼して)読んでいるのだけれど、そこで度々オススメされているのが、今回取り上げる、『アラビアの夜の種族』でした。

          そのために、随分前から読みたいと思っていたのですが、なかなか機会に恵まれず。
          しかも、↑の広告にもあるように、文庫本まで出ているのですが、その文庫本にさえあり付けない始末。
          仕方ないがないので、リアルでの遭遇を諦め、Amazonで購入して、読み耽りました。

          「完全徹夜保障!」と、先述のブログで紹介されていた通り、確かに面白い物語が展開されます。
          それはもう、ジャンルという分類バカバカしくなるぐらいに、あらゆるジャンルを網羅した、長編小説と言うしかないのですが、敢えて僕が選ぶとすると「ファンタジー年代記」というところでしょうか。

          物語は、読むものを物語に惹きつけさせ過ぎるがために、読むものを呪うと言われる「災厄の書」というのがキーワードとなり、書物と読み手の関係を問う話へと発展していきます。
          ネタバレが怖いので、この程度の言葉でしか紡げませんが、小説を読むのが好きな人、本を読むのが好きな人には堪らない展開もあったりします。
          何よりも、やはり年代記という歴史書の体裁を取っていながら、ファンタジーの要素もかなり絡めてあるために、僕の好きなファンタジーを舞台にしたゲームを思い出す、この世界観が堪らなく好きです。
          というかもう、これそのまんま、ゲーム化したらいいんじゃないかと思うぐらいに。
          とにかく、その物語、世界観にハマって、ひたすら読み続けていました。

          ただ、難点がないわけではないです。
          というのも、舞台をかなり昔に設定しているがために、どうしても古語が出てきています。
          そのため、多少の読み辛さがあり、それに輪をかけるように、冗長な表現が次々と……
          何度も休憩を入れながら、それでも物語が気になるので読み続けていましたが、度々中断しなければ読み終わることはできなかったと思います。
          なので、慣れない人にはそこそこ読みづらく、誰もにオススメ!とは、なかなかできない気もします。

          しかし、その部分を乗り越えれば、間違いなく面白い物語です!
          冗長な文章にも、様々な仕掛けが、伏線が潜んでおり、ラストに向かう文章には、本当に興奮させられ放しでした!

          ただ、本当に最後の最後、この本の、一種の仕掛けに関する部分を、どういうわけか僕自身はどこかで知ってしまっていたようで……本来ならば、読み終えた後に気づく『それ』を素通りしてしまい、非常に勿体無いことをしてしまったようです。
          それがなくても、十分に凄い本ですが、できればネタバレは完全に遮断して、読み進めていってください。
          そして、最後の最後で、その仕掛けに驚いて欲しいと思います。

          って言いながら、こんな感想をブログに書くのはどうなのか、と思わなくもないです。
          が、かなりオススメしたいので、気になる人はぜひ!
          | うたまん | 小説 | 22:33 | comments(0) | - | - | - |
          嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん
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            久々の更新ですが、構わず最近の読書をご紹介!
            何かと話題、というか問題作だったらしい、ライトノベルを読んでみました。
            きっかけは友人のはるちょめからのオススメ。
            とにかく読んで欲しいとのことだったんで、先延ばしにしながらなんとか読了。

            ストーリーは、精神的に壊れているまーちゃんが、その精神的な壊れから、ある兄妹を誘拐してしまい、それを知った主人公こと嘘つきなみーくんのお話、といったところ。
            主人公の一人称で語られる文章が良くも悪くもライトノベルらしさを発揮しているために、読みづらさがある一方で、主人公が印象深く描かれ、妙にキャラを好きになってしまうのは、僕だけではないのかも。

            そんなことを思いながら読み進めたんだけど、結局この小説の凄いところは、なんといってもその展開のあり得なさ。
            正直はるちょめにオススメされる際、展開が凄いとは聞いていたので、色々と予想をしてしまい、期待ハズレになるんじゃないかなあ…と思ってしまっていた。
            が、まさにそれは杞憂で済まされ、予想できない展開、そして物語の本質が明らかになる。
            正直なところ、終盤のネタバラしの段階では、『あまりにぶっ飛び過ぎて理解が追い付かない』という状況に陥るほど、自分の予想からかなり離れたストーリーにビックリさせられたのだが、理解が追い付かない故に、感情移入もできなくなってしまい、その展開の凄さと反比例するかのように、感情は置いてけぼりに。
            意表をつく展開も、ここまでいくとあまりにリアリティを感じれないというか、もうちょっと伏線なんかを張った方がすんなり理解できるんではないかとか、余計なことを考えてしまいました。

            とはいえ、あまりライトノベルの題材にならないであろう、被害者の話であることや、主人公の語り、そしてやはりその有り得ない展開は、純粋に面白いと思います。
            だけど、いろんな意味で僕は砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないのが好きなんだよなあ…という比較は無意味かなあ
            | うたまん | 小説 | 17:41 | comments(0) | - | - | - |
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