ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
ICO
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    ICO



    宮部みゆきが大絶賛し、今では小説版まで発売され
    そして最近、一応続編と考えられなくない、ワンダと巨像が発売され
    わりとこのゲームも、過去のもの、となっている昨今ですが
    しりとりで出てきて、一応プレイした以上、レビューをしたいと思うので、今日はどうかお付き合いを


    さて、話は急に変わるが、ここを見ている人は、ファミコン時代のゲームをプレイしたことがあるだろうか
    僕自身、「ファミコン」のゲームというと、それこそ全て数えれてしまうのではないか
    というくらい、少ない数のゲームしかプレイをしたことがないのだけれど
    僕はこのICOをプレイしてみて、ファミコン時代のゲームを思い出した

    ゲームの内容は、角が生えているせいで生贄としてお城に捧げられた少年「イコ」を操り
    お城に囚われていた少女、「ヨルダ」と共に、城からの脱出をするというアクションゲーム

    ゲームの説明が、このたった二行で終わってしまう、というゲームも
    最近では珍しいのではないかと思うくらい、実にシンプルな内容だ
    プレイヤーは少女ヨルダの手を引いて、時に謎解きし、時に襲ってくる影と戦いながら
    あまりにも広すぎる「お城」からの脱出を目指す

    グラフィックはわりと独特で、広大なお城、そして外に広がる世界を上手く描いている
    そしてBGMらしいBGMはほとんど存在せず
    聞こえてくるのは、鳥のさえずりや、風の音だけ
    正に、「いつだかわからない、どこかの世界」の大きな城を表現できている

    しかし、このゲームに関して言わせてもらえば、そんなことは些細なことだ、と思う
    グラフィックがどうとか、音楽がどうとか、そんなことは、もう本当にどうでもいい

    プレイヤーはただ、少女ヨルダを助けるため、城からの脱出を目指す
    その際に、操作の説明はほとんどなし
    プレイヤーは、画面に見える様々な物に近づき、様々なボタンを押すことで
    何かしらの行動を起こし、ヨルダと共に城から脱出するため、次へ進むための道を探す

    例えば、天井からぶら下がっているロープに、イコが捕まっているときだ
    実はこのとき、○ボタンを長押しし続けることで、イコが体を揺らし
    通常のときより、もっと遠くへ飛ぶことができるようになるのだが、
    ゲーム内ではもちろん、説明書にさえ、そんな操作の説明は一つもない
    プレイヤーは自分で、この操作を発見して、ゲームを進めていかなければならない

    また、イコがあまりに高いところから落ちると、ゲームオーバーになってしまうが
    その基準に付いても、説明書で
    「ものすごい高さから落ちたらさすがに無事ではいられないけれど、
    ある程度の高さからなら飛び降りてもせいぜいしりもちを付くくらいでした」
    と書いてあるだけなのだ


    もしプレイしたことのない人が見たら、「不親切なゲームだ」と思うかもしれない
    しかし、少し考えてもらいたい、ゲームとは、元々こういうものではなかっただろうか

    世界征服を企む魔王を倒す、さらわれたお姫様を助ける、その一つの目的のため
    操作方法も分からない状況で、解法を模索し、目標達成を目指す
    ファミコン時代の、初期のゲームというのは、こういうものだったのではないだろうか

    もちろん、時代に合わない、という考えもあるだろう
    しかし、ゲームの面白さというのは、こういうところにあるのではないか
    自分で操作し、自分で考え、自力で進む
    これがゲームでしか味わえない感動、ゲーム性なのではないかと思う

    その点で、このICOというゲームは、現代の他のゲームと画するものだけれど
    ゲームとして、素晴らしいものに仕上がっている

    物語も、そのゲーム性を妨げることなく、むしろ助けるように作られている
    少女を助けるため、影と戦い、ようやく追い払ったところで、なんとなく手を差し出す少女
    「僕が守ってやらなくちゃ」
    思わずそんな気持ちにさせられ、多少難易度の高い謎解きも、気にならなくなる

    そして、意外な展開へと突き進む終盤、そしてエンディング
    なんとなく、マザー2をプレイしたときのような
    自力でやったという、達成感と、ゲーム故の感動
    現代のゲームで、この感動を味わえるのは、かなり稀なことなのではないかと思う


    確かに存在する、不自然さ
    ゲームソフト一本分としては浅いボリュームと
    もう一周をプレイする動機の起こらない内容

    そして、ゲームとしての面白さを追いかけながらも
    ゲームらしいBGMという存在が、ほとんど欠けているというのは
    ちょっと矛盾を感じずにはいられない僕なのだけれど
    それでも確かに、このゲームでしか味わえない感動が、あると思う

    ただ、これだけ時が経っているのだから、もっと面白くできたのではないか
    確かに、グラフィックの進化、リアリティの進化を、シンプルイズベストの元に
    現代にも通用するゲームとして、上手く作り上げられたのは良かったものの
    これだけでは、絵と音と話だけを進化させた、ファミコンのゲームなのだ

    ゲームが映画との区別を失くし始め、グラフィックやシナリオばかりに目が向けられる昨今
    ゲームの正統進化として、ゲーム性に目を向けたのは素晴らしいと思う
    ぜひ、このICOを足がかりに、今度はゲーム性そのものを向上させるような
    そんなゲームに、出会いたいと思う




    67点
    | うたまん | - | 21:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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