ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
CROSS†CHANNEL 〜To all people〜
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    CROSS†CHANNEL

    〜To all people〜



    先入観、というものがある
    対象認識において、誤った認識や妥当性に欠ける評価・判断などの原因となる知識、または把握の枠組み

    ゲームというのは、大よそ、その先入観を抱かれ易いメディアだと思う
    購入前、プレイ前の情報は、ゲームのプレイで得られる情報の、極一部でしかなく
    受動的なマンガや映画と違って、能動的であるゲームは
    それぞれのプレイヤーによって、対象の捉え方に、よりいっそうの幅があるからだ

    で、当然のように僕も、少なからず様々なゲームに先入観を抱いていて
    レースゲームや格闘ゲーム嫌いは、その先入観にも原因があるのだけれど
    特にこの、アドベンチャーゲームは、毛嫌いしていた
    後に、逆転裁判というゲームによって、その毛嫌いがなくなっても
    絵柄が萌えっぽい、美少女ゲームのような印象を受けるゲームは嫌いだった
    女の子と仲良くなるゲームの、何処が楽しいんだよ
    などと思っていたらからだ

    そんな僕の先入観を打ち砕いたのが、某大手テキストサイトにて
    このゲームが紹介された、テキストを読んだ時だった
    一見すると定番の、学園生活もの
    しかし、突如としてそこに現れる、違和感、影
    そして、ループする一週間
    文章を読んでいて、なんとなく、僕の好きなオカルトに通ずるものを感じ
    僕はこのゲームを記憶に留めていた
    その後、それからかなり経って、このゲームをプレイしてみた

    驚愕した
    正にその表現が、適切だと思う

    一見すると、ただの学園生活もの
    学校に通い、部活をし、やけに多くの女キャラに囲まれて、主人公はカッコよくて
    はいはい、楽しい学園生活ですねー、というシナリオ
    勿論、この時点でも、笑えるギャグは多いし、それなりに引き付けられる違和感もあるのだけれど
    ある一文で、一つの台詞で、その違和感こそが物語の中心だったことを知り
    そしてようやく、オープニングとでも言うべき、一週目が終わり
    本当の物語が始まっていく

    この手法は、今では、「ひぐらしのなく頃に」でも使われている、有名なもののように思う
    日常の合間に見える、違和感が、後に重要な伏線となって、物語は、本当の顔を見せ始める

    しかし、「ひぐらし」と、この「クロスチャンネル」が大きく違うところは
    後者は完全なループとなっていることだろう
    プレイヤーは、このゲームを何週も、主人公黒須太一の視点から、垣間見ることになるのだが
    基本的には同じ週を繰り返すため、度々同じ文章が繰り返される
    しかし、プレイを続ければ続けるほどに、その同じ文章から
    プレイヤーが受ける印象は、過激さを増す
    そう、要はこの繰り返しは、作り手が意識して作ったもので
    この繰り返しがあるからこそ、文章が響き、心に残っていく

    そして中盤、物語は、更なる転機を迎え
    主人公黒須太一が、現状と、周りのキャラクターたちとの人間関係を見つめ直し
    能動的だった自分を改め、歩みだす
    この辺りの演出が、かなり衝撃だったのは
    やはり、こういうゲームに慣れていないからなのだろうか?
    文章、画像、音響、その全てが、演出に使われるインパクトは、なかなかのものだったように思う

    これ以上は、ネタバレになってしまうので、詳細を書くことは避けるが
    それにしても、素晴らしい物語だと思う
    第一印象を見事に突き崩してくれる、物語のギャップ
    それぞれのキャラクターが抱える問題、影を
    シリアスとギャグの両面から、時にストレートに、時に伏線として描ききるテキスト
    そして、アドベンチャーゲームという、言わば読み物に特化したゲームを
    それだけで終わらせない、ゲーム性を築き上げるに成功した、システム
    僕がこの手のゲームに慣れていないことを差し引いても
    やはりこのゲームがやってのけたことは、凄すぎると思う

    プレイの途中、ループが煩わしくなってしまうということは多々ある
    なにせ、選択肢で間違えてしまうと、本当にもう一度
    全く同じ週を、同じようにプレイしなければならないからだ
    しかし、どうか攻略サイトその他の情報に頼るのは、止めて欲しい
    その間違えてしまった分のループも含めて、演出であり、ゲームに必要なものなのだ
    後に訪れる、衝撃の転機までは、どうか何も情報を得ず
    プレイヤー自身の手で、進むべき道を見つけて欲しいと思う

    この、一見無駄とも思える繰り返し、という
    演出によって起こされたゲームシステムの欠陥、以外にも
    このゲームが抱える問題点は、いくつかある

    まず、物語そのものが、異常な重さを抱えていること
    学園青春アドベンチャー、というジャンル表記を真に受けてプレイした人は
    耐えられないんじゃないか?と思うほど、心にずっしりと重く圧し掛かる物語である
    だから、ジャンル表記は大嘘だと思って、プレイしなければならない

    そして、主人公、黒須太一というキャラに特異さえについても、問題だろう
    普通、こういうアドベンチャーゲームの主人公は
    何かしら、プレイヤーと共通項を多く持つように設定されているものだ
    あまり自己主張しなかったり、ドラクエのように喋らないのも、その典型だろう
    しかし、このゲームの主人公は、我が強く
    しかもそれが、結構間違った方向に強いので、プレイヤーが共感できる部分は
    わりと低く設定されているように思う
    要は、主人公に共感できない、とまでは行かないものの、それが難しくなっている
    物語の特異さから考えても、これはおそらく、わざとの、演出の一環なのだろうけど
    それにしても・・・と思うところもあったりと、主人公についても、特異さ、過激さを否めない
    しかもギャグでも、本気で品のないシモネタを乱発するのは・・・
    いやまぁ、個人的にはかなり面白いと思うんだけれども


    とにかく、ただただ、驚愕だった
    一見しただけでは分からない、このゲームの本質
    ただ物語りを追うだけなのに、プレイの感覚が物語にリンクするかのような演出とシステム
    おそらくこれは、プレイヤーに植付けられた先入観さえも
    作り手によって計算された、ゲームのシステムの一部で
    それを巧く利用することによって、このゲーム独特の
    衝撃や、感動を与えることに、成功しているということだと思う

    全ての人にオススメするには、かなり敷居の高いゲームなのだけれど
    それでも、このゲームの価値を評するならば
    全ての人にプレイして欲しい、そんなゲームと言える気がする

    「友情は、見返りを―――」「求めない」 ぐっ
    なんつって
    89点

    | うたまん | - | 03:08 | comments(4) | - | - | - |
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      へーうた○ってそういう人なんだ。
      | | 2007/05/08 5:17 PM |
      正直、そういうコメントは期待したね、むしろね
      いいもんいいもん、よっぽど非日常よりマシだもん(多分だけどw
      | うたまん | 2007/05/08 5:52 PM |
      ひぐらしだってネタバレすると・・・

      全部世界繋がってるんだぞおおお!!!!

      あんまいえないけど!!!

      (「・ω・)「がおーヽ(`Д´)ノ
      | るくす | 2007/05/08 6:02 PM |
      まじすか!
      っていうか、こっちが終わったんで、ようやく準備完了というか
      いい加減、「祭」買おうかな、とか思ったりして
      | うたまん | 2007/05/08 8:34 PM |









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