ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
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    ジャンヌダルク
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      ジャンヌダルク


      発売前、もしくはプレイ前の情報では、確かにジャンヌダルクという史実を基にした女主人公のSRPGという点では、それなりに斬新なSRPGなのかと思っていた。
      しかし実際プレイしてみると、斬新ということはあまりなく、逆に全くもって普通のSRPGだった。ただそれは、決してマンネリとか、そういう悪い意味ではなく、言うなれば王道的な良作だった。

      SRPGというのは、RPGよりもいっそう、戦闘システムが重要視されるジャンルだと思う。なにせ、その戦闘と、その前の準備期間しか、プレイヤーはゲームを操作することができないために、SRPGをゲームだと感じられるのは、その部分だけだからだ。もちろん、その操作できる戦闘と準備期間がゲームのほとんどを占めるジャンルでもあるので、退屈するということはないのだけれど、もし戦闘システムが悪いと、かなりの割合で評価を下げてしまう気がする。

      そこを行くと、このゲームの戦闘システムは安定した面白さだ。王道的なSRPGのお決まりの要素である、向き、魔法などの属性、武器による攻撃方法の違いなどを含めた上で、挟み撃ちすると攻撃力が上がる、バーニングサイトシステムや、周りに仲間がいると守備力が上がる、コネクションカードシステムなどにより新たな戦略要素を作り上げている。
      また、シナリオ進行の鍵になる、主人公ジャンヌを含めた一部のキャラクターには、特殊なコマンド変身システムが存在している。これは、ターン経過と共に溜まる、HPでもMPでもないSPというポイントを使って、文字通り変身して戦うのだが、この変身をすると、神獣という効果が常時発動されるようになる。
      この神獣というのが面白くて、敵を倒すともう一度行動できる、というSRPGにおいてはバランスブレイカーになりかねない技だ。もちろん、これが戦闘のバランスを壊すことにはならないよう、整えられているのだが、やはり次々と敵を倒していく爽快感は、なかなかのもの。そして、その神獣効果のあるキャラクターだけが極端に強くなってしまわないよう、戦闘終了後にボーナス経験値を振り分けてくれるシステムも、特筆すべき点だろう。

      また、戦闘システムそのものではないのだが、このゲームのスキルシステムもなかなか面白い。初期は2つ、レベルアップによって最大6つのスキルを、キャラクターそれぞれに付けることができる。HP100アップ、というステータス変化のものから、敵のいるマスも通過できるといった特殊能力や、普通の魔法や特殊技もスキルに含まれる。その数多くのスキルの中から、それぞれのキャラクターに適したものを、たった6つ選ぶ、というこの作業が、なかなか楽しい。また、スキルは合成することができ、この合成によって新たなスキルを探し出したりといった要素もあり、戦闘前からそれなりに楽しめるゲームでもある。

      と、ここまで誉めてきた、このジャンヌダルクというゲームなのだが、総合的な評価はそれほど高くない。なぜならSRPGとして、見逃してはいけない、キャラクターの要素が決定的に欠落しているからだ。

      SRPGというジャンルが、何故ここまで一般的なゲームジャンルの一つになったかというと、それはSRPGの始祖とも言えよう、ファイアーエムブレムが、元々ただの「歩兵」とか「騎馬兵」とか「弓兵」と呼ばれていたユニットそれぞれに、キャラクターの要素を付け加えたからに他ならない。そのことによって、今までただの手駒だったユニットたちが、守らなければならない仲間へと変化し、シナリオも戦闘も仲間と共に楽しむものに変化した。
      そもそも、ゲーム技術が進歩して、今更ただの駒を使った戦いなら、SRPGよりもRTSというジャンルの方がずっと面白い。それでもSRPGが存在し続けられるのは、それぞれのキャラクターに存在意義があり、バックグラウンドがあり、シナリオがあるからだろう。

      で、このゲームは、その部分が決定的に欠落しているのである。なにせ、SRPGのお約束的な展開を、敢えて裏切る、予想外の展開を含んだ刺激的なシナリオにも関わらず、ストーリーが何故か面白くないのだ。シナリオの良さをも失くさせるくらい、キャラクターに存在意義がない。精々、ジャンヌがジャンヌである意味くらいで、他のキャラクターにはほとんど意味がない。
      具体的に言えば、あまりにキャラクターが喋らな過ぎる点に問題があるのだろう。大抵の仲間キャラはシナリオのイベントを通して仲間になるのだが、あまりに台詞がなさ過ぎて、なんとなく仲間になってしまったキャラクターが多すぎる気がする。そのなんとなく仲間になったキャラクターを通して、お涙頂戴なシナリオを展開されても、プレイヤーにとっては完全に他所事に映ってしまうのも、仕方ないのではないだろうか。
      また、時折挿入されるアニメシーンも同じように、やはり説明不足や台詞不足の感が付き纏う。展開が分からない、ということはないのだけれど、もうちょっとキャラクター同士の掛け合いがあってもいいんじゃないだろうか、死線を超えてきた仲間なんだし。

      また、同じように戦闘面においても、キャラ立ちの悪さは発揮されている気がする。もちろん、それぞれのキャラクターに強みや弱みはあるのだけれど、ある程度の強さを持ってしまうと、魔法使いキャラが壁として使えるというのは、ちょっと問題があるような気も・・・。しかも、魔法使いキャラなので、魔法にも強く、更にある程度の守備力とHPがあるので、壁になってしまえ、ヘタをすると戦士系キャラよりも壁として使いやすいというのはどうなのだろう。また、逆にある程度強くなると、戦士系キャラも魔法をドンドン使えるようになってしまうなど、キャラ立ちという面から考えると、戦闘のバランスは最悪とも思えるかもしれない。


      正直なところ、キャラクターデザイン、キャラ立ちの部分以外は、あまりにもよく出来すぎていると思う。なんだかんだ言っても、戦闘は楽しめたのが、何よりの証拠だろう。
      しかし、SRPGは、RTSとは違う。ただ戦って、ただ勝って、はい面白かったです、というのだけがSRPGに求められているものではないだろう。
      システムもシナリオも、かなり面白いので、どうかキャラクターの部分だけ再構築して、続編や同じシステムの別ゲームを期待したいくらいである。
      74点

      | うたまん | - | 01:31 | comments(0) | - | - | - |
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