ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
勇者のくせになまいきだ。
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    勇者のくせになまいきだ。


    もうこれだけで、この一本だけで、僕はPSPを買って良かったと、本気でそう思ってしまった。携帯ゲーム機の得意分野である手軽さを、ゲームデザイン、システム共に成立させ、尚且つ奥深い内容で、プレイによってはやり込み要素さえ見えてくるほどの中毒性。これこそ携帯ゲーム機で出るべきゲームであり、こういう面白さを表現したゲームを出し続ければ、きっとPSPにも勝機が見える気がするのだが・・・まぁ、それは別の話。

    プレイヤーは、魔王に召還された破壊神となり、魔王の住むダンジョンを、□ボタンで掘ることによって作っていく。プレイヤーの目的は、このダンジョンにやってきて、魔王を連れ去る勇者から、ダンジョンに発生するモンスターを使い、魔王を守ること。

    ダンジョンを掘っていく中で、養分の詰まった土を掘ることにより、ニジリゴケというスライムのような生物が誕生する。そして、そのニジリゴケが養分のある土に近づくと、その養分を吸収したり、土に返したりする。それを繰り返すことによって、養分が濃縮された土が発生。これを掘ることにより、スライムを食べるムシや、そのムシを食べるトカゲが誕生し、ダンジョンは一つの生態系を成していく。こうして巧く生態系を成したダンジョンであれば、弱いコケではなく、ムシやトカゲが勇者と戦ってくれるので、勇者を楽に倒せる。が、もちろんそんなに巧くいくわけもなく、ムシが増えすぎてコケがなくなり、ムシが餓死することにより、トカゲ諸共いなくなってしまう、なんてことも。

    ダンジョンを掘っている最中は、そういった生態系のことを考えながら掘っていくので、パズルゲームのような感覚でプレイできる。そして、一度ダンジョンがモンスターで溢れかえれば、今度はザ・コンビニ、もしくはテーマパークのような、まったり覗き見系のシミュレーションのような楽しみもある。しばらくして、勇者がダンジョンに攻め込んでくると、今度は対戦パズルゲームの様相を呈してくる。そんな、様々なジャンルの楽しさが少しずつ詰め込まれた、そんなゲームになっている。

    プレイ方法は、先に挙げたように、□ボタンでダンジョンを掘るだけであり、○ボタンを使って土やモンスターの状態確認もできるが、基本は掘るだけの簡単な作業でかなり取っ付き易い。その反面、生態系という要素を考えなければならず、そのうえで、勇者に勝てるようにしなければならない。そのため、プレイヤーの性格や掘り方によって、大きくダンジョンの中身が変わっていく。この変化が面白く、何度も様々な掘り方で、勇者に挑みたくなってくる中毒性は、近頃のゲームでは味わえなかったものだと思う。

    また、VSモードを搭載しており、ダンジョンを襲ってくる勇者を自分でエディットし、その勇者を相手に、ダンジョンを作っていくことが可能。「パパス」という名の勇者のセリフを「ぬわーーーっ!」にエディットしてみたり、超弱い勇者を作って、ニジリゴケだけで倒す、などの条件プレイをしてみたり。また、弱い勇者を作れば、ダンジョンに多くのモンスターを繁殖させ、その発展を見守るまったり覗き見ゲームとして楽しむこともできる。

    そして特筆しておきたいのは、やはりこのゲーム独特のノリによるパロディだろう。そもそも一番最初のステージのタイトルから「ぼくに このてを よごせというのか」という、往年のSRPGの名作、タクティクスオウガのパロディに始まり、そのステージの勇者が「しょうた」だったり、後々にマザーなどのRPGから、エヴァのパロディまで、ジャンルやメディアの垣根を超えたパロディが使われまくっている。SFC以前のプレイヤーなら、思わず嬉しくなったり、クスリとくること受けあいだ。

    そもそも、グラフィックについても綺麗なのにドット絵基調であることからも、作品全体が古き良きRPGをパロディしていると言えるかもしれない。また、RPGのモンスターらしく、色違いのモンスターが多い。そもそも形態や色違いを省けば、8種類のモンスターしかいないのにも関わらず、この中毒性のあるゲームを生み出せるゲームデザインは秀逸という他ない。そういうところを考えると、もっと様々なモンスターが生み出せるようになって、生態系も凄く細かくなった、PS2版くらいの「勇者のくせになまいきだ」がプレイしたい気さえもしてくる。

    ステージ8まで続く、ストーリーに加えて、初心者用のトレーニングや、様々な条件下でダンジョンを作っていくチャレンジモードも搭載し、単純操作にして異常なほどに遊べる今作。より多くの種類のモンスターが欲しい、などの要求点がないわけではないが、ある意味で完成された面白さを創り上げている。PSPを持て余している人、そして、PSPを持っていなくても、往年のRPGファンなら絶対に楽しめる。オススメのゲームだ。

    90点

    関連レビュー
    ザ・コンビニ3

    | うたまん | - | 02:09 | comments(3) | - | - | - |
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      私、裏とりひきでかいました。
      | なな | 2007/12/14 11:34 PM |
      勇者のくせになまいきだ
      | 真田幸村 | 2008/08/16 11:53 AM |
      裏技おしえてください。おねがいします。
      | ちょうん | 2008/08/20 12:12 PM |









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