ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
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    Ever17
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      Ever17


      僕自身実は、あまりギャルゲーが得意じゃありません。
      というか、ラブロマンス全般、愛だの恋だのを題材にしているフィクションに、あまり興味がないのです。
      なんというか、嘘っぽさを感じてしまうのがその原因だと思うのですが、具体的な理由は僕自身も分かりません。

      そんな僕ですが、かつてプレイした、クロスチャンネルというゲームから、この手のジャンルを見直すことにしました。
      というのも、そのクロスチャンネルというゲームは、
      「学園ものギャルゲーの皮をかぶった、『SFサスペンス』だった」
      からです。

      その後にプレイした、シュタインズゲートというアドベンチャーゲームも、よく出来た時空間SFアドベンチャーで、アドベンチャーゲームを見直した僕は、まぁそんな流れもあって、Ever17をプレイしました。

      事前に聞いていた説明によると、2017年の近未来を舞台とし、海中のテーマパークである「LeMU」に閉じ込められた、6人の男女の、5月1日から5月7日の一週間を描く、アドベンチャーゲームとのことでした。
      海面から15〜30メートルほどの海中に、取り残されてしまった人々の、極限状態を描くゲームなのかなー、なんて一瞬思ったのですが、そうではないと、紹介者の友人も言っていました。
      曰く、食料も水も心配なく、そのうち助けが来るだろうからと、わりとまったりしている7日間が描かれるそうです。


      さて、全くもって唐突に話は変わりますが、みなさんはゲームの可能性について考えたことがありますでしょうか。ゲームの可能性、それはつまり、「ゲームにはできるけど、他のメディアにはできないこと」です。
      これを「ゲームらしさ」と噛み砕いたり、あるいは「ゲーム性」と称したりします。

      上述のゲーム、Ever17。
      これは、既に紹介している通り、ギャルゲー(のように見える)であり、アドベンチャーゲームです。
      アドベンチャーゲームとはつまり、文章を読んでいき、選択肢を選ぶという、比較的本、小説や漫画に近いジャンルのゲームと言えます。

      もちろん僕も、長年のゲームのプレイ感覚から、そのつもりでプレイしていました。
      だらだら文章を読みながら、時々起こる事件に興味を惹かれつつ…一周目は、それなりに面白く終われました。
      しかし、最終章に進むには、全てのキャラクターのエンディングを一度見なければならず、一度読んだ文章は読み飛ばし、読んでいないところをテキトーに読んで、さっさと最終章に行きたい、それだけを考えてプレイしていました。

      当然、作中の謎が、途中のキャラクターのエンディングで明らかになったります。
      その時はその時で、「へー」と唸って納得するのですが、それとは別に更なる謎が出てきたりしました。
      中盤〜最終章に至るまでは、読み飛ばす文章の量もあって、「こんだけ謎残しておいて、エヴァみたいな終わらせ方だったら、まじでクソゲーって言って扱き下ろしてやる」とか考えてました。


      で、期待の最終章。
      に突入したものの、しばらくは変化の乏しい、いつも通りのストーリーが展開していきます。
      なんだ・・・いつ面白くなるんだ?
      と思いながら文章を進めていくと、だんだんと、ゆっくりと、違和感が募るようになります。
      「あれ?」「え?」「どゆこと?」
      みたいな露骨な違和感。
      もちろん、このゲーム全体がプレイの段階では「わけわからんゲーム」なので、プレイ当初から違和感を覚えてはいるのですが、ここにきて、その違和感が見過ごせないものとなっていきます。
      そんな「どういうことなの?」が詰まったある瞬間。

      物語が変わります。

      SFだと思っていたものが、サスペンスに。
      単なるギャルゲーだと思っていたものが、張り巡らされた伏線を一本に繋ぐシリアスなドラマに。
      本のようなものだと思っていた本作が、紛れもないゲームに。

      そして僕は思いました。
      これほどゲームらしい、ゲームとして面白いアドベンチャーゲームは、他にないのではないかと。


      当たり前の話ですが、小説は物語を読み終えるまで、小説です。
      同じように、映画は観終わるまで、映画です。
      しかし、ゲームはそうとは限りません。
      小説(のようなゲーム)と思えるものが、実は映画だったり、漫画だったり、詩だったりします。
      例えは極端ですが、それぐらいの表現の幅を持たせることができるのです。

      「はい」と「いいえ」しか選べないはずのに主人公に、お嫁さんを選ばせるイベントを作ったり・・・
      ジャンプとファイヤーボールしかできないオヤジに、空を飛んだり、地蔵に化けたりする力を付けてみたり・・・
      ニドランしか性別の存在しなかった生物に、性別を与え、卵を産めるようにしたり・・・

      映画や漫画や小説にはない、
      「そんなことができるの!?」という驚きを、ゲームは唯一、与えられるのです。


      Ever17も、そんな類のゲームでした。
      アドベンチャーゲームの、領域を超えたアドベンチャーゲーム。
      言い換えるなら、小説の枠を超えた小説。

      しかもその枠の超え方が、前述のシュタインズゲート、もしくはクロスチャンネルのような「物語にプレイヤーを没頭させる」類のものではなく、全く逆の(あるいは別の)方法で、プレイヤーを引き付けることに成功していたのです。
      僕は、長いことゲームをプレイしているつもりですが、同じような手段で、プレイヤーを物語に引き付けたことに成功したゲームを、一つしか知りません。
      それぐらい、凄いゲームであり、可能性を持ったゲームなのではないかと思います。

      まったくもって、勢いに任せた文章であり、ネタバレを避けるため、非常に分かりにくい文章になってしまいました。
      このゲームをプレイし通した人にさえ、伝わりにくい文章になってしまった感がありますが、僕の文才ではこの辺りが限界かな、と思います。

      とりあえず、少しでも気になる方は、全ての事前情報を得ないように、細心の注意を払ったうえで、ゲームをプレイして欲しいと思います。
      そのうえで、この非常に長いゲームを、なんとしてもやり遂げてください。
      その時、他のゲームでは得ようもない、物語を解明した快感を、得られるはずなので。

      95点


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        激しく同意
        | っk | 2011/02/08 12:46 PM |









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