ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
「面白いけど難しい」は、どこまで許されるかのか―キャサリン
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    キャサリン


    ペルソナ3,4にはドハマリした僕なので、当然のように同じチームが作ると聞いた、このキャサリンにも期待していました。
    なんやかんやとプレイの機会を失って、発売から少し時間が経ってしまいましたが、一応エンディングまで観ることが出来たので、レビューとして記載しておこうと思います。

    まず、ゲームの概要を少し。
    ある日から、何かに追われ続ける階段を、ひたすら登り続けないと死んでしまう、という悪夢を見るようになった、主人公ヴィンセント。
    夜はその悪夢に悩まされる一方、昼間は結婚のアプローチを仕掛ける彼女と、記憶のないうちに一晩を共にしてしまった美女の、二人の「キャサリン」に悩む……
    そんな人生第二のモラトリアムに悩む主人公の、一週間+αを操作して、ハッピーエンドを見ようという、サスペンスホラーです。

    一応、ジャンルとしてはホラーと銘打ってありますが、怖さについてはほとんど心配することはないと思います。
    扱っているジャンルとして、ホラーと言うか、まぁその辺りはペルソナや女神転生などを扱うアトラスらしさ、なのではないかと思います。

    で、物語としては若干大人向きな感じがあります。
    5年というかなり長めの交際期間を過ごした男女、ヴィンセントとキャサリン。
    二人の間には妊娠の可能性なんかも出てきたりして、いよいよ結婚という話になってきているものの、踏ん切りがつかないヴィンセント。
    更に同じ名前の若々しい美女と、記憶のないまま浮気を繰り返してしまう始末。

    個人的に僕自身がヴィンセントに似すぎていた、ということもあるのですが、アラサー世代の人には、彼女いるいないに関わらず、わりと響く物語なのではないかと思います。
    一応、題材としては男女の関係に、一番の重きを置いているのですが、翻ってそれは、人生そのものにも言いかえることができるでしょう。
    自分の人生をどうしていきたいのか?結婚は?愛とは?自由とは?それを悩むヴィンセントを通じて、改めて考えることもあったりするのではないでしょうか。

    なんて、それっぽい説教を垂れる方向になってしまいましたが、実際のシナリオはもっと娯楽的で、気軽に楽しめるものです。
    声優陣の豪華さと、演技の巧さは説明の必要もないくらいなので、キャストでプレイしても後悔しないのではないかと思います。
    特に僕は、バーのシーンはかなりお気に入りで、無駄に店内をウロウロしながら話を聞きまわってました。
    店長が若本で、主人公が山ちゃんで、もうこの二人だけでも画面そのままに、声を肴にお酒を飲みたくなるという感じで。
    まぁ、そんな重度の声優ファンでもない僕でも、そんなことを思うくらいには、バーのシーンが素敵だったかなと思います。
    バーの客たちのお話も、なんとも大人な雰囲気で楽しめましたし。


    シナリオ部分について語ってきてしまいましたが、このゲームは合間に入るムービーと、上に記載したバーをウロウロするアドベンチャーパート、そして不思議な階段を上り続ける悪夢パートで構成されています。

    この悪夢パートというのが、少し変わったパズルゲームになっており、一見すると階段というより壁になっているそれを、一部の石を引き出したり押したりすることで、階段にしていくというゲームになっています。

    で、これがアトラスらしいと言えばらしいのですが、かなり難しい。
    色々と登るために、ゲーム内のキャラや主人公ヴィンセントが「技」と称して、ヒントをくれたりするのですが、それを聞いても、難しい。
    一応、難易度として「ハード」、「ノーマル」、「イージー」という3段階が用意されていたのですが、そのあまりの難しさから「ベリーイージー」という難易度が後からパッチとして出てくるぐらいの難しさなのです。

    僕自身も、こうしてシナリオの感想なんぞ書いているわけですが、実際は友人にプレイしてもらったり、攻略サイトを見たりして、自力でのクリアは諦めました。
    一応言っておくと、難易度はイージー……基本的にはヌルゲーマーですね、すいません……

    しかしながら、そこで表題の件について、考えたいな、と思ったわけです。
    「面白いけど難しい」というのは、どこまで許されることなのかと。

    基本的に、僕はヌルゲーマーなので、あまりに難しいゲームについては、途中で投げます。
    そのうえ、攻略本やサイトはネタバレのために極力見たくない人間なので、投げる頻度もそこそこ高めです。

    今回のキャサリンの、この階段パズルに関しては、外部からの「早くシナリオ見て感想教えて!」という要請があったからこそ、攻略情報を得たうえで、プレイを続行できたわけですが、普段の僕なら投げていたレベルだと、間違いなく言えます。
    そんなゲームシステムを内包してしまった、このキャサリン。
    どこまで面白いと評価していいのか、自分の中でも判断がつきません。


    一応言っておくと、階段パズルそのものは、間違いなく面白いです。
    一辺でも支えられている状態なら、落ちることはない妙な石の特性を活かしながら、「壁」を「階段」に変えていく方法を考える面白さ。
    1つではないものの、迫りくるタイムリミットを考慮したうえで解法を考えなければならない緊張感。
    そしてその解法に気付いた瞬間の爽快感。
    ステージのゴールに到達出来た時の、思わず雄叫びをあげたくなるほどの達成感。
    どれも、このゲームだからこそ、この難しさだからこそ、味わえるものでしょう。

    ただし、救済処置があまりにも少ないのが難点。
    「1手戻る」のを、9回繰り返せる、いわゆる「待った」が使えるのは、イージーのみ。
    ノーマル以上になると、そもそもこの「待った」が一切使えません。
    更にその場に石を増やしたり、パズル上のお邪魔キャラを消すことができたり、ステージクリアの助けになるアイテムは、一種類しか持てません。
    この辺りのバランスが、どうにも間違っているというか、せめてノーマルでも、1回は待ったが使えてもいいのに……とか、アイテムを3つぐらい持ててもいいのに……と愚痴を言いたくなってしまいます。

    というのも、お邪魔キャラに操作ミスで殺されたり、操作ミスのせいで上から落ちてくる石に押しつぶされたりと、若干の「一手」のミスから、取り返しがつかなくなり、ゲームオーバーになることが多い!
    更に石を押す方向を、ちょっと間違えたがために、しばらく進んでからクリア不能に陥っていたという気付くことも多く、プレイ中に苛立つことが多々ありました。

    先に挙げたバーの中で、ラプンツェルというミニゲームをプレイすることができます。
    こちらは同じルールで制限時間もなく、1ステージが短いこともあって、比較的楽にプレイすることができ、クリア不能に陥っても、すぐにそれを判別してくれるので、わりとストレスが溜まりません。

    また、ストーリーモードとは別に、次々に落ちてくる壁から階段を作り、どこまで登れるか、あるいはどれだけ早く登れるかを競う「バベル」というゲームモードもあります。
    段々難しくなっていく階段作りをひたすら続けていくだけなのですが、自分の記録を塗り替えていくのが楽しくて、ちょっとのプレイのつもりが、ズルズルと続けていってしまう中毒性もあり、シナリオよりも楽しめました。

    なのでどちらかと言えば、僕はシナリオには無関係なこちらのミニゲームの方が楽しめてしまったという始末。
    それでも、シナリオを見るためには、ストレスの溜まる本編の階段を登らなくてはならず、結局のところイライラしながらプレイをしていたわけです。
    それを他の人から見ると「そんなにイライラするならやらなきゃいいのに」と言われてしまったり。
    このジレンマはなんとかならないものかなぁ、なんてプレイ途中に何度も思ったりしました。


    結局のところ、この難しさを楽しめる人にはオススメできるわけですが、僕のようにシナリオが気になって次を観たいのに、それを邪魔されるとイラつくタイプの人間には、あまりオススメできないかも、です。
    個人的には、ゲーム部分も、シナリオ部分も、両方とも面白いゲームだっただけに、この組み合わせ方は残念で仕方がないです。
    もしシナリオに絡むゲーム部分の、救済処置を多くしてもらえたら、より良いゲームになったのかも、なんて思います。


    ※追記 ちなみに私は、ベリーイージーについてはプレイしておりませんので、その部分については言及しておりません。そういえば、このパッチをダウンロードしていれば、ストレスはなかったかも?
    74点
    | うたまん | ゲーム | 15:11 | comments(0) | - | - | - |
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