ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
小説討論会1−5 ジーンワルツ
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    引き続き、小説討論会5本目、えびちゃんから「ジーンワルツ」です。
    以下、概要と所感。

    チームバチスタの栄光、などなどで、あまりにも有名な医者であり作家の、海堂尊が描く、産婦人科医や、それを取り巻く状況を描いた作品。
    冒頭、犬っちから「殺人事件が起こるの?」という旨の発言が出ますが、この作者には珍しい(らしい)ことに、殺人事件は起こりません。
    とはいえ、それに匹敵するぐらいの、サスペンス要素があり、シナリオにトリック(?)があり、オチもしっかり用意されているとは思いますが。

    えびちゃんから、キャラクターとシナリオの大まかな説明があった際に、「海道尊の作品は、全部登場人物がリンクされている」とのお話が。
    犬っちやがねさんが頷く通り、話を聞くに「伊坂幸太郎」のキャラクターに近いようなイメージでしょうか。
    オーバークロスで作品間のリンクを張っていく、というものみたいです。

    えびちゃんのオススメポイントはどこでしょう?との問いに、「最後のどんでん返しが凄いので、ぜひ読んで欲しい」と返答を頂きまして。
    それは僕も全くの同意見で「(主人公の)曾根崎さんすげぇ、って感じ」な作品
    加えて、現実に起こった事件を、作中にも取り入れて、産婦人科医の問題、それを含めた出産に関する諸問題を、様々な角度から切り込んでいくのは、読んでて勉強になるなぁと感心します。

    個人的に一番気に入ってるのは、青井ユミという今時ギャルな妊婦さんが、出産を決めるまでのエピソード。
    すぐに下ろしてと言っていたこの青井ユミに、主人公の曾根崎先生が命の大切さを説き、一度は出産を決心するものの、その後すぐにお腹の赤ちゃんが、腕のない奇形児であることが発覚する。
    そして改めてどうするかを決めて欲しいと迫る、曾根崎先生の強さが素敵だと思いました。

    対して、えびちゃんが挙げたエピソードは、甘利みね子という妊婦さんのお話。
    こちらも、お腹の赤ちゃんが「無脳症」という、出産直後に死んでしまう重大な奇形だと分かるものの、それでも出産を決意するこの甘利みね子に、『なんて女ってバカなの』と言いながら、涙を流す曾根崎先生に確かに感動します。

    僕としては、医療ドラマ(主に海外のながら、ERとか、Dr.HOUSEとか)が結構好きなので、すんなり物語に没頭できた一方で、ERのようなバタバタした場面というのが、この作中では限られていたので、少し物足りなかったかなという印象。
    前半は特に、講義のシーンが多いので、勉強というイメージが強い気もしますし。
    とはいえ、医療系の物語に興味があるなら、間違いなく楽しめる小説です。
    エンタメとして、最後のどんでん返しも、すっごいのが用意されてますので、オススメ。
    | うたまん | 小説 | 14:26 | comments(0) | - | - | - |
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