ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
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    我が竜を見よ
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      我が竜を見よ



      桝田省治氏が構想に8年、制作に5年を費やしたということで、かなり期待していたのだけれど
      久々にハズレたなと、久々にクソゲーに当たっちゃったかなと
      このゲームは、そんな印象を抱かせてくれた

      自分の竜を育てるゲーム、ということで僕は最初にモンスターファームが思いついた
      PS以降のモンスターファームの出来があまりにも悪いので
      代わりにモンスターを育てるゲームとして、このゲームがそんなふうに遊べたらいいと思っていた

      しかし、実際は「育成」という面よりも、RPGとしての面が強く
      「育てる」のではなく「戦わせる」ことが先決で、「育てる」というのは二の次くらいに来てしまっている
      それだけならまぁ、モンスターファームとは違った楽しみを提供してくれるだろう
      というふうに納得もできるのだけれど
      そのそれぞれのシステムの出来があまりにも悪い


      まず、「戦わせる」、つまり戦闘システムなのだが
      このシステムがあまりにも悪い
      プレイヤーは戦闘中、ほとんど操作することなく、アイテムを使うか竜に命令をするだけ
      そのうえ、一応「ゲージが溜まったら攻撃」というシステムなのだが、ゲージが溜まると時間も止まるため
      なんとなくターン制の戦闘のような感じがして、見た目以上にテンポが悪い
      しかも移動は完全に竜にお任せなため、竜が移動する敵を追って攻撃する場合
      その攻撃の種類に関わらず、誰もいないところへ攻撃をしたりする
      戦闘テンポがいいなら、おそらくほとんど気にならないことだろうが
      このゲームのような、まったりした戦闘の中で
      敵の方向と全く逆の方向に噛み付く竜を見ていると、それは違うだろうと思えてくる

      しかもボス戦以外には、戦闘にわりと短めな戦闘時間が設けられ、
      冒険に出ていられる時間は、高価なアイテムを使わない限り、一日30分と
      この戦闘システムの失敗を煽っているかのようにさえ思える

      ゲームをかなりプレイして、改めて説明書を読み直して分かったことなのだが
      このゲームは、そもそも親子向けに作られており
      1日に30分(つまりゲーム内での一日)ずつプレイをしてもらい、週末に親子の竜で一緒に冒険してもらう
      というのが、最もこのゲームを楽しめるプレイスタイルなのだそうだ
      正直言って、こんなプレイスタイルを買った後に言われても、そんなもの知るか、という感じだが
      一人でやってもあまりにもつまらないので、兄弟でやってみた

      そうすると、確かにまぁ一人でやるよりは楽しめるのだが、ここにも重大な欠陥があった
      二人でプレイするには、どちらかの竜を別のデータに参加させるために
      「アシストデータ」というものを作らなければならないのだが
      このアシストデータの更新が、別のデータからではできないのだ

      つまりどういうことかというと、例えばAがBのゲームデータに自分の竜で参加したとする
      そして一緒に冒険に出ると、AもBも当然成長する
      しかしセーブができるのは、自分のゲームデータであるBだけであり
      アシストデータを使って外部から来た竜であるAは、その成長した分をセーブできないのだ

      これではもう、一緒に戦っていても大して共感や連帯感は生まれない
      生まれたとしても、そのとき限りの安い感情だろう
      それに、自分の竜が成長しないのでは、一緒にプレイすることの意味があまりに薄すぎる
      聖剣伝説レジェンドオブマナというPSのゲームでさえ
      外部からのデータをセーブできるようになっていたのに、その次世代機でそのシステムを使わないとは
      あんなご立派なプレイスタイルを掲げておいて、一体何がしたいんだろうか


      さて次に、大分長くなってしまったのだが、「育てる」ということについて
      といっても、正直いってこのゲームには育てるという概念はないと言っていいほど薄い
      ある雑誌では「竜育成の基本」として「ほめる」「しかる」「精霊を与える」の3つが書いてあったが
      基本も何も、これだけしか竜との関わりがないのだ
      アイテムを使うというのも、あるにはあるが、これを「育てる」と考えるのはどうかと思う

      そのうえ、「ほめる」「しかる」は技を覚えさせるためだけのコマンドであり
      実際には誉める意味も、叱る意味も全くない
      モンスターファームのような、モンスターを育てるという意味はゼロだ
      このゲームでは、「竜が兵器か仲間か」の葛藤を描きたいようだったが
      竜との関わりが、易い躾とエサやりだけでは、兵器としてしか描けていないように思う


      そして最後に、これがおそらくこのゲーム一番の問題点だと思われる「テンポ」について
      「ゲームの台詞に声なんかいらない」と思っている僕にとって
      このゲームでのキャラの喋りは、腹が立つくらいにうざかった
      なんせ喋っている間は台詞が飛ばせない、それだけならまだしも、台詞もなんだか間を取っていて遅い
      しかも声がない台詞の場所でも、全部をしっかり読ませようとしているのか
      次へのボタンを押してくれ、というマークが出るまで時間をかけてくれている
      制作者がプレイヤーを妨害しているのか?とさえ思えてくることもあった
      そして移動も、何故かわざわざスティックを2つ使っての操作
      元々妙な制限時間があるゲームなのに、わざわざ慣れにくい操作方法を使わせるとは
      やる気をそぐ以外の何ものでもないと思う


      まぁ確かに、親子でやるというターゲットに合わなかったというのもあるだろう
      しかしそれなら、もうちょっと買う前にこのゲームのコンセプトを前面に押し出してくれれば
      失敗することもなかっただろうにと思う

      正直言って、騙されたという感じが漂うこのゲームだが
      竜を育てるというのは、なかなか面白い
      ゲームのテンポをよく知らない、ほとんどゲームをやらない人で
      育成ゲームに興味のある方にのみ、オススメする


      41点

      関連レビュー
      モンスターファーム4
      聖剣伝説レジェンドオブマナ

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