ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
龍が如く6 命の詩 桐生一馬が見せた、ゲームというお話の難しさ
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    調べてみると、2015年の東京ゲームショウが、龍が如く6の初めての発表、ということでした。
    私が最後に行ったゲームショウが、この2015年のもので、会場の特設ブースで先行ムービーを見た際に、ほんのすこーしだけ、ビートたけしが出てきて、驚いた記憶があります。

    その後、先行体験版をプレイし、PS4で描かれる本気の神室町にまた驚き、翌年2016年のゲームショウで、いよいよ発売間近ということもあり、様々な情報が出たところで…一気に熱が冷めました。
    冷めた理由は、その2016年のゲームショウ辺りから出てきだした、メインシナリオの冒頭、やれ遥の子供だのなんだのと盛り上がっていたわけなんですが…そこはあまり関係なく。
    5の最後、桐生一馬の家族であることを告白してアイドルを引退したことで、今作6の冒頭の遥が週刊誌やツイッターという世間に晒されたことを独り泣くシーン、あれがなんというか、お前自業自得なとこあるでほんま、と思えてしまったからでした。

    振り返ると、実は龍が如くというシリーズは、ナンバリングに限って言えば、どれも発売間もなくプレイしており、最近ホントにゲームをプレイしなくなった私の中ではかなり珍しいシリーズなわけですが、なんというか4と5 のメインシナリオはプレイしていて悲しくなるぐらい、なんかね、もうちょっとなんとかならなかったのか、という印象でございました。
    ところが、桐生一馬伝説の始まりである、0 誓いの場所 が、たいっへんに面白く、これはもしやシナリオとゲームとしての楽しさを両立した龍が如く戻ってきた…?とか思って、6は期待してたんです。
    ですが、その自業自得やろとツッコミできてしまうシーンを見て、これはメインシナリオ相変わらず期待できないんじゃないか、なんて思ってしまったわけでした。
    龍が如く初代の感想にて、書いてる通り、ゲームとしての面白さとシナリオの面白さの両方があってこそ、龍が如くだと思っている私は、とりあえず6はいいかなぁ、と思っていわゆる「積む」という状態だったんですが…
    発売から約一年後の2018年の1月下旬、桐生一馬のその後、なんだかんだ気になるし、とりあえずプレイしておくか、と重い腰を上げたのでした。

    結論から言うと、期待値が低かったのもあるのでしょうか、いやそんなことお構いなしに、プレイを始めたらズブズブとハマっていき、気づけばとりあえずメインのシナリオはクリアしていました。
    同じように4とか5で失望してる人でも、6はプレイした方がいいと思います、ほんとに。
    そんなわけで、私としては、龍が如くは、1.2.3.0.6をプレイして、4と5のシナリオは6の最初の画面で確認できる過去のストーリーで知ればいいと思ってこの文章を書いています。
    それを理由に、1.2.3.0.6のネタバレは回避しますが、4.5のネタバレは回避しません。
    4.5をプレイしてなくてネタバレが嫌な方はご遠慮くださいということで…前置き長くなりましたけど、龍が如く6の所感を。

    まずプレイを始めて驚いたのは、これは体験版でも多少感じていたことですが、ロードの少なさ。
    少ないというか、街遊びしてる間はほとんど感じないぐらいに、いろいろとスムーズでした。
    折しも直前に新宿に遊びに行っていたこともあり、そんな新宿を桐生さんでウロウロできることが楽しい!
    いろんなご飯屋で食べてるだけで経験値も入ってくるので、それが十分楽しいと思えるぐらい、リアルな街で遊べてる感覚がありました。
    なんせケータイで電話してるモブキャラのその声が、近くにいると聞こえてくる上に、そこそこその会話にレパートリーがあるようで、臨場感さえスゴいな!ってぐらいでしたからね。
    ただ、今回のキャバクラは正直…システムは悪くないと思うんだけど、なんとなくキャバ嬢が微妙…?
    この辺りはむしろ前作に当たる0が良すぎた、キャラ立ちすぎだという話もある気がしますけど…
    いやでも今改めて、過去作含めて振り返っても、今作があんまり惹かれなかったのはなんでなんだろう…

    まあそれはともかく、そんなわけでまずはサブストーリーと街遊びにハマり、メインストーリーには期待してなかったのもあって、神室町をウロウロしまくってました。
    当然最初に起こるサブストーリーなどなど街遊びには限界があるので、しばらくしてメインを仕方なく進めていった辺りで、メインストーリーが面白い!と気付きました。
    いやほんと、気付いたって言うのが正しい表現だってぐらい、なんというか淡々と見て聞いて読んでた、それぐらいテキトーに流してたんですが、広島行ってしばらくして、スナックのママとの待ち合わせぐらいから止まらなくなった印象です。

    特に印象に残ったのが、案の定というのもナンですけど、ビートたけしのシーンでした。
    ビートたけし演じる広瀬の親っさんの過去を語られるんですが、初代から龍が如くをプレイしているファンのためのものだ、というのは言い過ぎかもしれませんが、初代をプレイしているとグッと来る箇所が…いや、これは本当にやられました、長く続くシリーズだからこそできることがある、とつくづく
    そしてそれをずっとプレイし続けられたことに感謝…とかまた大袈裟ですけど、でもシリーズを通して振り返ると、突き刺さるシーンがあって、本当に素晴らしいです。
    一方で何かと今までも「なんでこいつ?」と言われるラスボスについては、まあ順当と言えば順当なんですが、一番殴りたいやつがあんまり殴れなかったのはどうなんだ…という印象。
    いやでも、最後もキレイにまとまったんじゃないかなと。
    これで桐生一馬伝説が終わるんだなぁ、という感慨深さを感じることもできましたし。

    しかしそう言いながら、この龍が如くというシリーズ振り返ってつくづく思うのは、やっぱりゲームにおける、お話の畳み方の難しさですね。
    やはりゲームという、ある程度プレイヤーに自由にさせる、双方向性のあるメディアにおいて、ある意味で製作者が一方的にそれを伝える「ストーリー」の部分に関して、プレイヤーの満足度とクオリティを両立することって、本当に難しいんだろうなと
    折しもこれの前にプレイしていたゲームが、ドラクエ11であり、ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドであったことから、どうしても比較してしまったんですが…
    やはり最早様式美として、ドラクエらしさという形でひとつのストーリーを突き詰めたドラクエと、むしろストーリーの提示は最小限に留めて(プレイヤーの想像に任せて)、ゲームとしての自由度を最大まで広げるゼルダ、その両極端なところに行き着いてしまうんだろうなと。
    そういう意味では、残念ながら龍が如くシリーズというのは中途半端なところに落ち着いてしまっている、というのは否めないような気はします。

    おそらく一本の映画として、龍が如く5のストーリーを追っていく分には、ラスボスが驚愕するぐらいの脇役でも、遥がいきなりアイドル辞めても気にならない(というと大袈裟ですけど、まあそういう選択もありかなと納得するぐらいはできそうなので)、それはそれと流せる気がするんですが、自分でプレイしているキャラがそんな行動したり遭遇すると、途端に「いやいや…」とツッコミ入れたくなってしまうんですよね。
    更に龍が如くというゲームシリーズが、真の意味で現代というか、正に「今」という時間を舞台にしていることも大きいかなと。
    ゼルダでリンクが鍋にテキトーに食材入れるだけで料理するのに文句は言わなくても、銃で何発も撃たれた桐生さんがボスに勝っちゃうのはどうしてもツッコミ入れたくなってしまうんですよね…
    そういう意味で、初代龍が如くは、そういうツッコミを突き飛ばすぐらいの熱量でストーリーが展開していたと思いますし、バブル景気の時代という過去を描いたゼロが面白かったのも「バブルなら(こんな無茶なことも)あるかも」というフィクション性がうまく働いたんじゃないかなと
    こう思うと、龍が如くの難しさが分かるというか、このお話は、絶妙なバランスの上で成り立っているストーリーなんだなぁ、なんてことを感じるんですよね。
    (だからそのバランスに乗れない人は酷評しちゃうんだろうなと…4.5で乗れなかった私はつくづく思うわけですが

    そんな中で、シリーズ通してのプレイに再度の意味付を行って、感動を呼び起こせた龍が如く6は、改めて本当にスゴいなと。
    ネタバレしない方向なので、随分抽象的な表現になってますが、それを伝えたかったので、龍が如くを離れてしまった人もぜひ。
    逆にいきなり6をプレイするのではなく、最低でも初代はプレイすることをオススメしたいですね、極も出ましたからね。
    しかしこの絶妙なバランスの上でのストーリー、わざわざやらなくても良い気がするので、やはり街遊びに特化した、秋山さん主役の番外編とか、バブル以前の東城会結成の頃を描く過去編とかやるのがいいんじゃないかとか勝手に思ってるんですけど…新主人公も発表になって、どうやらこれからも龍が如くシリーズはこのまま「今」を舞台にして続いていくようなので、期待半分不安半分、でもゲームとしては面白いからなぁ、街遊び期待しまくってますということで、これからも追い続けるゲームとなりそうです。
    6点(中の上)
    | うたまん | ゲーム | 21:18 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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