ゲームに全力って、だめですか?

通称「ゲムだめ」です。
ゲーム、特に最近気になりだしたゲームデザインについて、
色々語るつもりなんですが、それだけじゃなくて日々の色々を書きそうです、多分。
第1回マンガ討論会 1本目ニコイチ
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    討論会の実際の様子は、こちらの動画で確認できます。(が、音量が極端に低いため、以下にて書き起こし


    はる:私が今回取り上げるのが、ニコイチです。金田一連十朗については、ハレグゥで知って・・・

    まと:ハレグゥの後?

    うた:後だよね

    犬亥:ハレのちグゥが終わって、ハレグゥになったぐらいじゃなかった?

    まと:しかも結構中にいるよね、ハレグゥのキャラが

    はる:最初に出たのが・・・2006年

    犬亥:5年前・・・

    うた:意外と古いっていうか・・・

    はる:長いんだよね、途中で休んだりしてるし。でー、概要は・・・この物語の主人公、須田真琴って人がいるんですが、この人が学生の時に、彼女がいまして。その彼女が事故死した際に、隠し子の赤ん坊がいて、主人公はそのことを知らなかったし、血縁関係もないけど、育てることを決意します。だけど、子育てが上手く行かずに、その子供を泣かせてしまったある時に、元彼女の化粧品の匂いで、赤ちゃんが泣き止んだのを見て、主人公は化粧をします。それが段々板についてきて、子供の前では美人のお母さん『戸田須磨子』として、女装した姿で生活していて、子供にどうやって自分が男だというのを伝えようか、カミングアウトしようかなー、というお話です。
    で、会社には男の姿でいるんだけど、通勤途中で女装を解くので、通勤電車の中では女の人だったりします。
    そんなある時に、前々から気になっていた女の子、藤本菜摘が痴漢に合っているのを助けて、友達になってくださいと言われ、話が進むうちに、この菜摘さんは女の方の主人公、戸田須磨子を好きになってしまって、『私レズなの?』とかって悩んだり、一方で主人公は、この菜摘にどうやってカミングアウトしよう、とかって考えていくというような、ストーリーです。

    まと:同性愛に悩むけど、実際は同性愛じゃないみたいな、ややこしいんだよね、意外と

    はる:で、このマンガ、扱っているテーマがわりと重くて。『血の繋がらない親子』、『同性愛』、『偽りの母子家庭』、『女装趣味』、などなどで。

    がね:だけどこれ、よく見てみると、同性愛のカップルっていないんだよね

    うた:あー、そういえばそうだね

    はる:でまぁ、重たいテーマなんだけど、わりと軽く描かれてて

    まと:軽いんだよねぇ、うん

    はる:でー、これ・・・ネタバレはいいんだよね?ってことで言っちゃうけど、子供へのカミングアウトも、あっさり終わっちゃうんですよね

    まと:あ、終わるんだ、そこまで読んでなくて

    はる:『お母さんはお母さんだからいいよー』って感じで、あっさり終わるんです。で、子供だけじゃなくて、菜摘さんへのカミングアウトも、結構あっさり終わって。8巻まで同じノリで、主人公とかに問題があって、どうしよー
    、で頑張ってカミングアウトしたら、意外とあっさり終わって、また問題が出てきてー、っていうような繰り返しなので、最初のノリがダメだと、全部ダメになっちゃうマンガかなと。で、じゃぁどういった読み方がいいかというと、キャラ読みがいいのかなと、思います。

    うた:ほう、キャラ読み

    はる:っていうのは、色んなキャラ属性が出てくるんで、まず挙げると『女装』でしょ

    一同:あー!(笑)

    うた:そういう読み方が正しいのかぁ・・・

    はる:『巨乳』でしょー

    まと:しかも巨乳が二面性あるし

    うた:巨乳がツンデレ!

    犬亥:なんだその最強タッグ!

    はる:メガネでしょ、ロリツンデレ、んで私の大好物のショタに

    うた:ショタは本当にね、あの崇くんを見てると、ショタに転がる気持ち分かるほど、相当かわいいよね

    がね:あれは理想の子供でしょ

    犬亥:でもあんな子供絶対おらんよね

    はる:もう崇くんは年中半ズボンでいてほしい

    一同:(笑)

    うた:あー、にしてもそういう読み方が正しいのかぁ・・・なるほど、勉強になりますねやっぱり

    はる:あとエロもあったりで、さすがは青年誌みたいな。絵も綺麗なのでー

    がね:てかこの人の絵で、エロ描かれても、淡々としてるというか

    うた:うん、さっぱりしてるよね

    犬亥:ふたりエッチみたいな、さっぱりしてる感じ

    うた:え、ふたりエッチってさっぱりしてるんだ?へー

    はる:まぁ、その他にも色々属性あるんで、お好きなものをどうぞ、って感じで

    うた:え、でもはるちょめは、キャラ萌えして、続き読んでったの?

    はる:私はわりと、続きが気になって、読んでったかな。なんか、結構いいトコで終わってるんで、次が楽しみとか、気になって買うっていうよりは、「あ、次の巻出てるんだ、買おー」っていう、ノリで買う感じで。

    まと:あー、それはわかるかも

    犬亥:俺は途中まではノリでがっと読めるんだけど、ある程度まで行くと一定のラインを超えないと読まなくなっちゃうから、そこまで面白くなくて、読まなくなったかなぁ

    うた:うーん、なるほど・・・でちなみに、がねさんはこれどんな感じで?どんな塩梅で読んでた?

    がね:どんな塩梅?って言われると難しいけど、はるちょめの言う通り、引きが上手いよね。来週新刊が出る!ってのを楽しみにして買うほどまでのタイプのマンガじゃないとは思う、ホントに。だから完結しといてもらって、一気にサラサラっと読みたい感じ。引きは上手いんだけど、続きどんなだろう、と思って読んでったら、意外とサラッと終わる、みたいなサラサラ読むタイプのマンガ、かなと

    はる:そう、次から次へとわりと問題が起こって、テーマは重たいんだけど・・・

    がね:起こるんだけど、結局解決も軽いからね

    はる:だから8巻の最後も、菜摘さんと、そのお父さんの再婚相手の義理のお母さんとの確執で、どうしようって話で。真琴は子持ちで、義理のお母さんも子持ちで、その親同士の結婚の時に、菜摘が思春期真っ只中で、義理のお母さんに反抗ばっかりしてたから、子持ちの相手との結婚はやめた方がいいんじゃない?みたいなことで、ちょっと揉めたりするんだけど・・・まぁ言っちゃうと、ここも結構あっさり解決して終わったり

    うた:あ、終わっちゃうんだ!?

    はる:「ごめんなさい」「いいのよ」みたいな

    がね:あっさりしてるなぁ

    うた:うーん、そっかぁ。いや、あの、討論会らしく言っちゃうんだけど。僕はこれ、読めなかったんだよ。ホントに読むの苦労したっつーか。

    まと:でも俺は、このあっさり終わるのが逆にいいと思ったよ。重たいテーマだってことは別として、主人公がいろんな問題にどうしよどうしよって悩むんだけど、解決はこんなもんだよって感じで、そのあっさり感が俺は楽しかったよ

    がね:案ずるより、産むが易し的な感じで

    まと:そうそう

    はる:だから、グルグルみたいに、凄くギャグを押してるわけでもないし、だからってこの重たいテーマを前面に出してるわけでもないから、言っちゃうと、中途半端。

    まと:そう、すっごくあっさりしてる

    はる:だからうたまんさんとか、アイアムアヒーローとか、極端な話っていうか、ドキドキが好きな人は、これはユルいから

    うた:そうそう、読めなくなるんだよね。だから、引きが上手いってはるちょめもがねさんも言ってくれたけど、僕はもう話のど真ん中で、これダメだ、って本置いちゃう、やめちゃうぐらい

    がね:でもだから、簡単に止めれるよね、確かに。だから、今回マンガ討論会でやる、題材で取り上げるってことでこれ読んだけど、特にそういうことでもなければ、多分俺も、最後までは読んでないかなぁ

    はる:私もだから、1巻最初に買って読んで、ある時本屋で、4巻ぐらいまで出てたから、ちょっと気になるなって買って、そのままズルズル読み続けてる感じで、まだ続いてるんだって思いながら読んでるっていうか

    うた:うんうん、で読んでて思ったんだけど、テーマのわりにあっさりで終わることもあると思うんだけど、そんなに話を深くまで考えてないっていうか、全体の設計をしてから話を作ってるんではないよね。最初の設計の段階で、菜摘さんの弟は考えてなかったんじゃないかと思うし。だから話の展開から、色々引き出して足してってる感じでしょ?だからこそ、作者上手いなって思うんだけど、でも、この辺でやめときゃいいのに、って思ったりもするんだよね

    はる:だから私も、当初の予想では、崇くんにカミングアウトする時に、もっとゴタゴタ揉めて、その後に完結って思ったんだけど、ちょっと問題あったけど、それも解決したし、「え、どうやって終わるの?」みたいな

    うた:うんうん、だからこれ、もうずっと続けてくのかな?日常系として、って感じだよね

    はる:うん、だから特殊な人の、日常マンガみたいな

    犬亥:ヤンガンでも、結構看板になってるマンガだからね

    はる:うん、だから代表作ってことになってるし

    うた:うーん、あと僕さ、結構重いテーマを扱ってるんだけど、一回毎にオチ付けるじゃん?ギャグだからだろうけど。あれがなんか、馴染めなくてさ。なんつーの、家族のテーマを扱ってて、しかも僕がこういう境遇、っていうのは勘当されてるとか、嫁の実家に転がり込んでるとかで、僕なりに家族のこと真剣に一回考えてる身としては、なんかあっさりで終わっちゃうのに、物足りなさを感じる

    まと:それ関係あんの?趣向の問題でしょ?ドキドキが好きな人は、さっきのアイアムアヒーローとかいいけど、俺はもう読むだけでハラハラするから嫌だから、これぐらいがちょうどいい

    うた:あー、なるほどで、だからまぁ、読み方だなぁ、ってのは思うけども

    まと:あと、女装してる主人公、凄くかわいいよね

    はる:かわいいよね

    うた:あれが忘れられないんだよね、お見合い相手の写真をお母さんに持ってこられたときの「だって私の方が綺麗じゃん」っていうの(笑)

    犬亥:基本的にこの人の描くキャラって、等身キャラとか特に、美形だよね

    はる:だから、頭ではわかってるんだけど、元の男と女装のキャラが、別物に見えてくるんだよね

    まと:脳内会議とかしちゃうし

    犬亥:来年の春にドラマ化してもいいぐらいの

    一同:(笑)

    うた:うん、だからそう、日常なんだけど、変な人ってキャラを描くの、上手いよね

    はる:だから、設定が濃すぎるから、物語のユルいのが、物足りないのかも

    犬亥:確かに設定に比べると、あっさり過ぎる

    はる:しかも今までにないじゃん。コントとかにはあったと思うけど・・・お母さんだと思ってたけど、お父さんだったんだ

    犬亥:何のコントだっけ、それ

    はる:トータルテンボスの

    犬亥:それだ!!

    うた:あはは!あったった!(笑)でもさ、女装するのって、結構あるんじゃないの?少女マンガとか

    まと:え、でもそれは年齢が下がらん?

    犬亥:逆のパターンならあるような

    うた:あ、そうだ、年齢下がるわ

    犬亥:あー、結構上だもんね、この主人公

    はる:女装っていうと、ゆびさきミルクティーとかー

    一同:あー

    うた:・・・あの、ごめん、拾えん!

    まと:お前は調べろ!

    うた:はい!

    犬亥:やっぱ、男装の麗人の方が多いよね

    がね:少女マンガだと、女の方だよね、確かに

    はる:エロゲとかでもよくあるじゃん、女子高に女装して入るみたいな

    うた:いやいやいやいや!よくはない!全然よくはない!

    まと:るくのせいでよくあることみたいになってる

    うた:あいつの功罪だ完全に(笑)

    犬亥:最近でも、飛躍的に市民権を得てきたよね

    はる:そう、男の娘のせいで。だから今だと女装ものって結構多いけど、2006年っていうのは、わりと早い段階なんじゃないかなとか

    とも:でもプリティフェイスってなかった?

    がね:あったあった!あれでも・・・

    はる:女装っていうか・・・

    犬亥:整形手術の大失敗でしょ

    うた:へー・・・ってごめん、完全に拾えてないけども・・・話戻しちゃうけど、結構じゃぁみんな読めたんだね

    はる:ゆるーくゆるーくじゃないかな

    まと:なんか、読んでて疲れない

    はる:そうそうそうそう

    犬亥:さらーと流せる感じ

    まと:アイアムアヒーローはねぇ、こうページ捲るのに疲れる感じ。だから疲れないのはいいよ

    はる:だから、読むと面白いけど、別に繰り返し読む感じじゃないから、伏線がどうってこともないし

    犬亥:だから逆に、どっから読んでも読めるっちゃー読める

    はる:だから日常があって、いろんな問題が起こるっていう大枠と考えると、非日常なんだけど、いまいち非日常になり切れてないみたいな。だから、日常とは違う何かがあって、能力とかあると、ハルヒみたいになるんだけど、これは現実にはないんだけど・・・

    うた:それもあるんだよ、なんか、その非日常と日常の狭間っぽさが、物凄くもどかしくてさ、これはないぞって、逆にリアリティが薄れるっていうか

    まと:でもやろうと思えばできるっていうね

    うた:まーねー

    犬亥:限りなくゼロに近いけど、ゼロじゃないみたいな

    はる:非日常になりきれない非日常、みたいな

    うた:そう、だからそういうこともあって、ホント最初はリアリティ感じられなかったんですよ。で感じられないまま、これはどうしたいんだ物語を、とか思いながら読んでって、6巻の元カノが出てきた辺りで、共感できて

    まと:それまで男の主人公の方があんま出てきてないからじゃないの

    うた:それもあるかもだけど、ようやくそこから読めだしたよ、感

    はる:作者がこういう設定を好きなんじゃないかな、っていうこともあって

    うた:もう一個あるんだよね?

    はる:そう、ライアー×ライアーっていうのがあって

    まと:そういうのってどういうの?

    はる:デザートっていう少女マンガ雑誌で連載してるんだけど、これも父と母に、それぞれ男の子の連れ子がいる人が結婚して、お兄ちゃんの方がノリで女装してたのを、弟に発見されて、弟がその女装姿に惚れちゃってー、お兄ちゃんだってことを隠してるんだけど、みたいな。だからそういう、変身願望じゃないけど、こういうのが好きなのかなとか。だからまぁ・・・読めるけど・・・うーん、討論するまでもないみたいな

    うた:いやいやいやいやいや!けど逆に僕は、こういうマンガは本当に読まないんで、有難かったよ、ホントに。

    犬亥:新しい世界を垣間見たね

    はる:あと何分?

    うた:・・・まぁ、5分くらい?

    はる:じゃぁ、ジョジョの話しよっか

    一同:(笑)

    うた:いやいやいや!いいです、他の長くなるかもなんで!はい!はるちょめありがとうございました!(笑)

    | うたまん | 漫画 | 22:17 | comments(0) | - | - | - |
    もっとこの世界の設定を活かした話を読みたい!―機工魔術士
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      機工魔術士 エンチャンター





      友人に進められて読んだわけなんですが、なんともガンガンらしいファンタジーと学園ものを混ぜた感じのマンガです。

      伝説の機工魔術士(エンチャンター)フルカネルリの器として、その相棒であるユウカナリアから、体を狙われる主人公ハルヒコ。
      彼は現代の普通の学校に通う、ちょっと機械いじりに長けた高校生ながら、悪魔のユウカナリアと同居することになるという、ラブコメとして物語は始まります。
      しかしながら、そのハルヒコとユウカナリアを含めた、人間関係が、現実世界にも悪魔の世界にも浸透していくことで、技術に関する倫理観、技術者たちの人生観を伴ったシリアスやローファンタジーとして、発展していきます。

      読み始めの印象では、わりとラブコメの要素が大きく、詳細を語られない設定、世界観、技術などが多くあったので、シリアスの展開に入っていくことで、これからが説明されていくのかな、と期待していたのですが、そうでもなく……
      正直そこは、かなり惜しい部分で、より詳細な設定を描いて欲しかったと思えてしまいます。
      なんせタイトルに「機工魔術士」ってあるのに、その職業も分からないことが多々あるぐらいには、ツッコミを入れ出すとキリがないぐらいの綻びが……

      しかしながら、このマンガの本質は、作者が描きたいことはそこじゃないんだなぁ、ということが汲み取れますし、技術者たちの人生観のぶつかり合いから起こる戦いも、なかなかに魅力的です。
      技術の「使い方」もしくは「研究の方法」、「本物の定義」とは?技術者としての生き方とは?などなど。
      それぞれの立場の者が、それぞれの意見を言い、戦闘をしながら議論をしていくのは、見応えがありました。

      ただそれも少し浅さを感じてしまうのが惜しいところ。
      話の展開、キャラクターなどなどは凄く魅力的なのですが、技術に深みがないため、どうにも全体が浅くなってしまうんですよねぇ、なんて。

      題材にしているのが、錬金術師に似通っていることもあり、同時期のハガレンに食われてしまっている感たっぷりですが、それでもキャラクターの可愛さ、考え方の多様さで読み続けることができる、面白い作品です。
      ファンタジーが好きな、というかガンガン系のマンガに抵抗のない方ならぜひ!
      | うたまん | 漫画 | 02:58 | comments(0) | - | - | - |
      アイアムアヒーロー
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        アイアムアヒーロー 1 (ビッグコミックス)
        by amazon通販最速検索 at 2010/02/15


        この発想はなかった。その言葉がこれほど相応しい漫画は他にない。

        これまた友人のはるちょめにオススメされて読んでみた。
        物語は最初、よく分からない主人公の「おっさん」が、自宅に帰ってくるところから始まる。
        よく分からない人物との対話や、彼女との会話を交え、主人公がエロ漫画家のアシスタントであり、彼女もまた同じ境遇で、うまく行かない現実に対して、思いあぐねていることが分かる。

        バクマン以前にもあった、マンガ評漫画、あるいは、メタフィクションのように、物語が進んでいく。
        漫画とは、漫画家とは、こうあるべきだ、といった主人公の口から語られる、作者の考えが放たれる一方、それが世間に受け入れられず、苦悩する主人公。
        それを描く、いわば悲哀な物語だ。

        と、1巻が終わる寸前まで、僕は信じていた。
        しかし、1巻が終わる直前、物語は急激な展開を迎える。
        一瞬、意味が分からなかった。理解が追いつかず、ページを捲る手が止まらない。
        物語の方向性が、そもそもの存在意義が否定される感覚。

        え、この漫画って、この話って、こういうことなの?

        思わず口に出してしまうかと思えたその言葉を、グッと堪える形で1巻を読み終え、2巻に手を出す。
        そして気づく、全てが、主人公を取り巻く人間関係、環境、台詞などなど、その全てが、フェイクだということに。

        正直なところ、これ以上にネタバレをしたらつまらない漫画を知らないし、これ以上に「とりあえず読んでみろ!」という薦め方が似合う漫画を知らない。
        それくらい、ネタバレが禁物な、しかしとんでもない漫画だと思う。
        個人的には、こうやって「ネタバレ禁止」と書くことすら、この漫画への衝撃を失ってしまうような気がするのだけれど・・・とにかく書かなければ仕方ない、だけどとにかく薦めたい、ネタバレを隠しつつ!

        さらにいえば、ミスリードの方法が巧すぎる。
        そもそもこれだけ時間(つまり、1巻ほぼ丸ごと)をかけて、物語の展開を読ませないようにしているのも凄いし、そのために漫画評漫画としてある種成り立っているという事実も凄い。
        さらに、悟られないようになのか、それとも単なる物語の開始の方法なのか、その手の物語であるというのを匂わせておきながら、実際はそっちの方向ではないという結果に繋げたり、本の表紙にすらミスリードが存在していたり・・・

        読めば読むほど伏線に気づき、考えれば考えるほど、物語の秀逸さに気づける凄い漫画。
        正直1巻、2巻程度の段階で漫画評なんて、どうなんだと思うけど、この段階での十分な衝撃と、続きの気になり具合を考えたら、絶賛しかないなと思うので、書いておきます。
        | うたまん | 漫画 | 01:51 | comments(1) | - | - | - |
        ばもら!
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          弟がうちに来る度に、「うちにある漫画を最下位から1つずつ持ってくる」とか言い出しまして、一番最初に持ってきたのが、この漫画。
          「これがうちの最下位だから」なんて言うから、よっぽどつまらないのか?と思っていたら、そんなことはなく、それなりに面白いと思えてしまったのは、単に弟と趣向が合わなかったのかな?と思う次第。

          内気でコワモテの女子高生が、元気で活発な人気者の同級生に誘われて、フットサル部に入部して引き起こす、悲喜交々。
          簡単に説明すると、そんな漫画です。

          主人公が、いわゆる定番の主人公から乖離したキャラクターで、クラスの中で浮いた存在として描かれていて、なんだか妙に心が痛みます。
          個人的に、こういうタイプで女の子というのは、見かけたことがない気がするのですが、まぁこの辺は3年間男しかいないクラスで過ごしてきた僕だから、というのもあるのかな、とか思います。

          ま、それはともかく、社交性からはかけ離れた存在である、主人公。
          社交的な人気者である同級生と仲良くなり、部活を始めるものの、なかなか馴染めず、周りと近づいたり離れたり・・
          この辺りは、誰しもそういう事態に見舞われることはありますから、なかなか共感できるんですが、何にしても主人公の動きがノロく感じれてしまい、もどかしさの方が大きくなってしまったように思います。
          まぁ、まだ一巻なので、大きな動きがないのは当然なんでしょうが、それでもちょっと盛り上がりに欠ける漫画だなぁ、なんて思ったり。
          | うたまん | 漫画 | 02:39 | comments(0) | - | - | - |
          寄生獣
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            こんなに気持ち悪いのに、こんなに可愛く見えるのは、なんでだろう

            地球上に突如として、謎の寄生生物が現れた。
            その寄生生物は、人間の脳に寄生し、その人間を操り、人間を食料とするため、各地でミンチ殺人事件が話題になる。
            そんな中、たまたま脳ではなく、右手のみの寄生で難を逃れた主人公の高校生、泉新一と、右手に寄生したミギーの「二人」は、互いの意見を交えながら、人間と寄生生物との奇妙な戦いに巻き込まれていく。

            面白いという話を度々聞き、これもまた、読みたいと思っていながら機会がなかったために、ようやく最近になって読めた漫画。
            翌日に朝早くから、予定があるタイミングで読み始めてしまったために、危うく徹夜するんじゃないかという状況で、読み始めてから最後まで一気に読みきってしまった。

            読み始めた当初は、この寄生生物に寄生された、人を食う元人間と、主人公との戦いの物語になるのかなぁ、と思っていた。
            しかし、かなり早い段階から、そういった戦いの場面に重きを置くようなストーリーではないことが、容易に読み取れる構成となっている。
            「寄生生物による捕食」、つまりは「ミンチ殺人」を止めたいと思う主人公と、自分の生命にしか興味のないミギーとの議論や、単に人を捕食することをやめようとし、人間と寄生生物との共存を考えるキャラクターの存在など、人か寄生生物かというような単純な善と悪の話ではなく、寄生生物を通して、生物としての人間や人間の持つ独特の心理など、普段は考える機会のない、心理学、環境問題、生物学、そして人間の本質などの深い部分を、いつの間にか考えさせられてしまう。

            特に僕が気に入ったのは、やはり寄生生物であるミギーの存在。
            ビジュアル的には気持ち悪くてしょうがないはずの、この主人公の右手が、自身の好奇心から様々な本を読み、その知識や数々の経験から、ドンドン成長していく。
            その成長の過程で、主人公と対立したり、主人公が悩んでいたりする問題を解決していくのだが、このための会話が妙に面白い。
            人間の側に立ち、なるべく人間を守りたいと思っている新一に対し、ミギーは自身と新一の命を最優先するわけなのだが、それでも納得しない新一に対して、様々な妥協案や打開策を打ち出す。
            二人で一人、なんてタッグを組んでいる場合には月並みな表現だが、この場合は言い得て妙だろう。
            二人で話し合い、時に戦い、時に考え、新一もミギーも成長していく。
            そして読み進めているうちに、いつの間にか、右手ではなく、「ミギー」が不可欠な存在となり、読み手すら、愛着が沸いてしまう。
            こんなに気持ち悪いはずなのに、何故か愛おしくなってしまう、そんなキャラクターが存在してしまえるこの漫画の、奥の深さに読んでいる途中はもちろん、読み終えた今ですら感動を覚える。

            ビジュアルとしては、あまり絵が上手くない、というのは僕ですら思ってしまったことでもあるし、ちょい読みや、表紙などを見た感じでは、グロさを前面に押し出した、モンスタースプラッタな漫画と思われるかもしれない。
            しかし、少しでも読み始めれば、この漫画に関しては、そういったグロさはおまけ程度でしかなく、本質的なメッセージ性としては、人間の本質を描いたものとすぐに分かるはず。
            そして、それが分かってしまうと、どうしょうもなく続きが気になり、ミギーが好きになってしまう不思議な漫画。
            グロいからと拒絶するには、相当勿体無いと思うので、ぜひ読んで、流行の「エコ」に対する考えを深めて欲しいと思う。
            | うたまん | 漫画 | 08:37 | comments(0) | - | - | - |
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